「時事英語で英作文力を10倍にする方法」プロモーション版 エピソード付き
本書の英作文は正攻法と度胸、さらにいずれ仕事でまともに使うことが基本になっています。
こんなエピソードがあります。
ある日本人がどこかの英会話本で覚えた英語を、ネイティブでない外国人に使ったエピソードです。
「貴方と話すと胸がどきどきする」と言いたかったのでこう伝えました。
"I have butterflies in my stomach."(胃の中に蝶がいる、つまり緊張して胸がドキドキすると言う意味)
しかし、相手は東南アジアのある国から来日した人で、英語は話せるが、ネイティブではありません。
当然、相手は意味をそのまま受け取り、「ええ? 貴方の胃に蝶がいるの? なら、今すぐお医者さんにかかかないと」
相手は、救急車を呼びそうになったそうです。
もうお分かりですね。
"I have butterflies in my stomach." (胃の中に蝶がいる) はネイティブにしか理解しにくい表現です。ネイティブでない人はそのまま受け取る危険があります。
英語を話すすべての人たちがこのような表現を理解できるわけではありません。このような回りくどい表現は、ネイティブでない人々には理解できない、むしろ迷惑な表現です。
素直に、
"My heart is pounding." 私の胸(心臓)がどきどき波打っています
といえばそれで済むことで、これならネイティブでない人たちも分かります。
英語を良く理解しないで、 "I have butterflies in my stomach." のような表現ばかりを面白がって覚えて、相手を選ばず使う事はお勧めできません。私たち日本人は英語が苦手と言われますが、ネイティブでない相手だって皆が皆な英語が上手な訳ではありません。結構日本人とどっこいどっこい程度の外国人が一杯います。
だからこそ、ネイティブにしか分からないような表現を面白がって使うべきではありません。
そんなもん、ただの自己満足でしかないのです。「オレは、英語が得意だ」みたいな。
日本の若者同士の初デートで、胸がどきどきすることを「僕、胃の中に蝶がいるんです」と言えば、相手は心の中で、「ええ!? 蝶って美味しいの? ねえねえ、どこ国の料理?」
と言う返事ならまだましですが「この●鹿、何を訳の分からないことを言ってんの?嫌な人」なんてことになったら・・・。 大事なデートは子どものなぞなぞ大会ではありません。
そりゃそうだわ。胃の中の蝶と、胸のどきどきは絶対に繋がるはずないもんね。。
本書の英作文(後々には英会話にも発展する)では、「正攻法」と言ったのはこのためです。日本語を一番適切と思われる英語に直せば良いのです。
海外の英語ニュースで、海外の一流のジャーナリストや通信社が世界の人々に伝える英語表現ではほぼ絶対にこのような回りくどい英語は使いません。誰でも分かる素直な表現が生命線です。
本書はその海外英語ニュースが題材になっているので、素直で純粋な表現を学ぶことができます。
「そんなこと言っていたら英語って面白くないじゃん」と思われるかもしれません。
いやいや、「あなたが英語で外国人とごく普通に言葉を交わす」、これだけで十分面白いです。しったかぶりして "I have butterflies in my stomach."を使ってとしてもすぐにばれます。ならば、知っている単語を繋げて話せば良いだけです。変な言い回しを使われるより相手にとっては貴方が素晴らしく見えるのです。Simple Is Best ですね。
英語を学ぶには「度胸」が必要です。
私がインド人を相手に通訳をやっていたときに、あまり発音になまり?があるので、
「もうちょっと、綺麗に発音してくれませんか?」といったら
「英語のリスニングをもっとトレーニングしておいてね」と言われた経験があります。
「政府⇒government 普通は[ガバメンツ]と発音しますが、相手は「ガバルメント」と発音していました。すべてこんな感じです。
こんな時、日本人なら大抵自分の発音が悪いと思って謝りますが、日本人以外はこう思います。「オイラの英語が聞き取れないのはあんたのリスニング力がないからじゃん」と。
そうです。「自分の英語が分からないやからは、英語の勉強が足らないやからだ。もっと勉強して来るべきだ」と自分の発音の勉強不足を棚に上げて主張してきます。この相手のせいにする強い気持ちが日本人には必要です。いわば度胸ですね。わざわざ完璧な発音にまで高める必要はありません。ただ"Government" を[「ガバルメント」では困りますが。
海外の人々の英語を学ぶ意味は、仕事で使うため、生きるための手段です。使えれば良いのです。自分の言いたいことが相手に伝われば良いのです。いちいち相手の英語力や発音など気にしていません。「お前が分かれ!」です。日本人から見れば無茶苦茶ですが、英語を学ぶ環境も、経済力もない外国では当然のことです。
世界では皆が皆、日本のように贅沢な英語学習環境にはありません。朝から晩まで発音ばかりトレーニングできるような贅沢な英語学習環境は日本だけかもしれません。特に発展途上国の人たちは「英語ができる」が未来を決めます。流ちょうなことは言ってられません。1日も早く英語を覚えて使って今の貧困を逃れようとしているのです。日本ではもはや忘れられた「ハングリ-精神」が彼らの強みです。
長くなりました。 済みません。もうここら辺にしておきます。
本書は別本の「辞書なしで超速読月刊英語ニュース」と表裏の関係にあります。つまり、以下に記述する【日本語から英語へ直す】という作業は、「超速読月刊英語ニュス」の【英語から瞬時に日本語に直す】という作業のいわば逆の作業になっています。
従って、本書と「辞書なしで超速読月刊英語ニュース」を平行して学習すると最も効果的を発揮するトレーニングとなり、最終的に英日・日英の高度な総合英語力が身につくようになっています。
しかし、本書は、学校や塾で培った英語力があれば問題なく取り組むことができます。本書は、「覚えさせられている」という受け身学習ではなく、読者様自身がお持ちの英語力を最大限に発揮して「自分でも英作文してみる」能動的学習です。従って興味や面白さが継続されていきます。
従って、本書「辞書なしで超速読月刊英語ニュース」と別発行の「時事英語で英作文力を10倍にする方法」を平行して学習すると最も効果的を発揮するトレーニングとなり、最終的に英日・日英の高度な総合英語力が身につくようになっています。
「辞書なしで超速読月刊英語ニュース」には毎月「時事英語で英作文力を10倍にする方法」の縮小版 を付け加える予定です。英作文の扉を開くきっかけとしていただければ嬉しく思います。
「時事英語で英作文力を10倍にする方法」の取り組み方の説明です。
では以下の記事をサンプルにして説明をさせていただきます。
Like it or not, some of your personal data is probably on the Internet.And even if you diligently try to protect the information about you that's out there,”it could still end up in the hands of an identity thief.
Like it or not, 好むと好まざるとにかかわらず some of your personal data is probably on the Internet.あなたのデータに一部はインターネット上にある And even if you diligently try to protect the information about you そして たとえあなたがなたたに関する情報を熱心に保護しようと試みても that's out there,”ネット上にあるあなたの個人情報を it could still end up in the hands of an identity thief. 結局は個人情報の盗難ということで終わってしまうのである
上記は、辞書なしで超速読月刊英語ニュースでお馴染みの超速読に特化した翻訳です。
したがって、今までは、
「Like it or not」が目に入れば、瞬間に、
「好むと好まざるとにかかわらず」という日本語が目に入るということで速読力を鍛えていました。
しかし、今度は英語と日本語が逆になります。
日本語部分のフレーズを書き出します。分かりやすいように番号をつけます。
1.むと好まざるとにかかわらず
②あなたのデータに一部はインターネット上にある
③そして もしあなたがあなたに関する情報を熱心に保護しようと試みても
④ネット上にある
⑤結局は個人情報の盗難ということで終わってしまうのである
となります。
これをそれぞれ日本語に訳していきます。
①好むと好まざるとにかかわらず
Like it or not
②あなたのデータに一部はインターネット上にある
some of your personal data is probably on the Internet
③そして もしあなたがあなたに関する情報を熱心に保護しようと試みても
And even if you diligently try to protect the information about you
④ネット上にある
that's out there,
⑤結局は個人情報の盗難ということで終わってしまうのである
it could still end up in the hands of an identity thief
「時事英語で英作文力を10倍にする方法」の基本はこの様に英語を日本語に訳す作業になります。
まず初めに、
「好むと好まざるとにかかわらず」という日本語を目にすれば、
次に、英訳、つまり英作文をします。
「Like it or not」という英語を頭に浮かべます。
この作業で大切な事は、単語単体ではなく、フレーズでイメージすることです。
「あなたのデータの一部は」という日本語が目に入れば、
一部⇒some、の⇒of、あなたのデータ⇒your data
英語の順番で繋げて
some of your personal data
次に、「おそらくインターネット上にある」という日本語が目に入れば
ある⇒is、おそらく⇒probably, 上に⇒on, インターネットの⇒the Internet(Iは大文字)
英語の順番に並べて、
is probably on the Internet.
2つフレーズをくっつけると
あなたのデータの一部はおそらくインターネット上にある
"some of your personal data is probably on the Internet."
ほらこれで英作文ができました。
続けます。
次の「そして もしあなたがあなたに関する情報を熱心に保護しようと試みても」がフレーズとしては長いですね。一気に英訳はちょっとしんどいですね。
こんな時は、また、より短いフレーズに以下のように分割すればいいのです。
そして And
もしあなたが (even) if you
あなたに関する about you
情報を the information
熱心に diligently
保護しようと protect
試みても try to
繋げると、
And if you about you the information delligently protect try to
意味不明になります。
ただ単に、日本語を前から分割するのではなく、日本語も英語の順番に並び替えるのです。
基本の英語の順番とは、学校で学習した主語(S)⇒述語(V)⇒目的語(O)⇒補語(C)ですね
そうするとこうなります
そして And
もしあなたが (even) if you
熱心に試みても (diligently) try to
保護しようと protect
あなたに関する情報を the information
あなたに関する about you
ネット上にある that's out there
となります。
「そして もしあなたがネット上にあるあなたに関する情報を熱心に保護しようと試みても」
を英語の順番に分割すると次のようになります。
そして And
もしあなたが (even) if you
熱心に試みても (diligently) try to
保護しようと protect
あなたに関する情報を your information
あなたに関する about you
ネット上にある that's out there
"that"は関係代名詞ですね。通常、英語ニュースでは、that is というよりも that's と縮めて表現されることが多いです。
長文の日本語も、基本は、主語(S)⇒述語(V)⇒目的語(O)⇒補語(C)で分割します。
つまり、英語を日本語に直そうが、日本語を英語に直そうが、「英語の順番」が基本になります。
したがって、辞書なしで超速読月刊英語ニュースを購読されて、ネイティブのように英語の順番で英語から日本語に直すことに慣れている方々には、本書「時事英語で英作文力を10倍にする方法」は圧倒的に効果的なのです。
説明を続けます。
結局は終わってしまうのである
it could still end up
個人情報の盗難の手中にあるということで
in the hands of an identity thief.
繋げると、
結局は,個人情報の盗難の手中にあるということで終わってしまうのである
"it could still end up in the hands of an identity thief."
最終的にすべてを繋げると、
"Like it or not, some of your personal data is probably on the Internet.And even if you diligently try to protect the information about you that's out there,”it could still end up in the hands of an identity thief."
となります。
しかしながら、このトレーニングは、テストや受験の答案用紙のように「最後に文章にする」ことは含まれていません。フレーズ単位で日英ができれば、そのまま、あるいは単語を変えて英会話に応用できます。
あくまでも、単語とフレーズ単位で瞬時に「英語で考え、英語に直す」ことを目的にしています。例えば、日本語のフラッシュカードを見て即英語に直すというトレーニングと同じです。
そのフラッシュカードが基本的に「フレーズ」になっているのです。つまり「日本語のフレーズ」から瞬時に「英語のフレーズ」に直すトレーニングと考えていただければ分かりやすいと思います。
時事英語という分野は日常的にメディアか情報を得ているためにハイレベルな最高のトレーニングの舞台になります。
また、本書の英作文は、型にはまった既成の英文を暗記するということではなく、学習者自
身が工夫を凝らす、つまり創造発展型学習を基本にしています
例えば、Like it or not"「好むと好まざるとにかかわらず」という日本語の表現が長すぎると思えば、「いやが応でも」に変えてみたり、あるいは、「試みる」を"try to"ではなく、"attempt to"に変えてみたりして、今お持ちの英語力を駆使して自分で作り上げていくのです。この創造性と楽しさが学習の継続の原動力となるのです。だから、あなたの学校や受験で培った英語力が必要なのです。
「辞書なしで超速読月刊英語ニュース」でも、翻訳文に固執せず、読者の皆さんが知っている日本語で表すことも大切だという理念と同じです。表裏一体の関係とはこういうことです。
以上です。
執筆者ホームページ
http://goo.gl/wtYd5X
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